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物を消費しなくなった日本
日刊メルマガ【happysora】20160310
おはようございます(^^♪
昨日は、久しぶりに春の恵みの雨が降りましたね。
大地から春の息吹を感じる季節になってきました。
ここ最近のニュースで目につくのが、
とにかく日本国内で物が売れない為
小売業が次から次へと店じまいです。
セブン＆アイ・ホールディングス（ＨＤ）は８日、
傘下の総合スーパー、イトーヨーカ堂の２０店舗を
２０１７年２月までに閉鎖する方針を発表。
昨年１０月、今後５年間で４０店を閉めると発表していたが
計画の半数にあたる店舗の早期閉鎖にめどをつけ、
収益改善につなげる考えお。 (2016.3.10読売新聞)
店舗数国内2位のドーナツ専門店
「クリスピー・クリーム・ドーナツ」）の閉店が止まらない。
福岡市全店、広島・アルパーク、店京都・四条烏丸店
ゆめタウン廿日市店（広島県廿日市市）は
開店から僅か8ヶ月間の営業で閉店。
(2016.3.9 HARBOR BUSINESS Online)
セブンアンドアイホールディングス傘下の「そごう・西武」は、
旭川市の百貨店「西武百貨店旭川店」（西武旭川店）を9月30日に
閉店させることを発表した。
入居する「旭川ロフト」も同時に閉店。(調査データ, 都商研ニュース)
福岡のスーパー「マイキッチン」経営破綻、
全店を閉鎖－大雪での営業休止響く(2016.2.3都商研ニュース)
元・スーパーマーケット運営株式会社ミタ・ストア
特別清算開始決定受ける 負債32億円(2016.2.16帝国データバンク)
根本的に、なぜ売れないのか？
いろいろな意見があるとは思いますが
私的には二つの理由だと思います。
1.消費者が賢くなった
2.将来への不安
特に、バブルを知らない人たちは多いと思います。
無駄に？意味もなく？お金を使った経験がないですから。
バブルの時代、ほしいと思ったものは買う。
よかろう悪かろうではなく、買う、使う。
(良かったのか悪かったのは別問題)
ところが、バブルがはじけた９０年代は
「安くて良質な商品」でないと売れなくなった。
その時代の小売り業は、ダイエーが牛耳っていました。
商品自体もそうですが、流通そのものを
根底から変えていった時代です。
しかし、今の時代は、「安くて良い商品」は当たり前、最低条件です。
そして、現在の消費者は
「何を買うか」よりも「何故買うか」に視点が変わっています。
「本当に必要か？買うことによって得られることは何か？」
ただ単に、金額の問題だけではない、付加価値を求めています。
例えば、「安くて良い商品」が２つ並んでいます。
一つには「売上の1%を被災地支援に寄付します」と書かれたいたら
たぶん、こちらの商品のほうが、格段に売れるでしょう。
社会貢献という付加価値を得られると思った商品に購買意欲は走ります。
小売業だけではなく、飲食でも同じ傾向です。
飲食の場合は、ここにさらに「安全」がついてきます。
最近のよく言われる、ブラック企業と呼ばれる問題。
世間が言うようなブラックな会社で働いているのであれば
何らかの影響があるかもしれませんが、
某牛丼や某居酒屋などは、別に消費者への味の提供は変わらないのですから、
関係ないといえば関係ないのですが、
自分がかかわる商品で、誰かが苦しむのであれば、
その商品を買わないでおこうという心理が働くのも今の時代です。
アベノミクスで景気を何とかしようと思っても、厳しい状況です。
平成の大航海は、常に荒波です。
物を売る前段階の、作り手側の大手メーカーは
大量リストラ、給与カット、残業カット、中小企業は倒産。
普通に考えれば、働いている会社がいつどうなるかもしれず、
将来、年金がもらえるかどうかもわからず、
子どもの学費、養育費、定年を迎える両親、
考えだしたら、お金のいることばかりです。
当然、現代人のほとんどが少なからず将来に不安を抱いているわけですから
いくら国が頑張ろうが、財布のひもは固くなるばかり。
ましてや、増やそうと思っても、過去の概念の貯金、投資でさえ増えない。
一般的な小売店やサービス業の消費者のメインは一部の富裕層ではなく
ごくごく普通の、大多数の、中流層以下の家庭です。
バブルの時のように、将来のことなど考えもしなかった時代が来ればよいですが
まあ・・・・無理でしょう。
現代人の方の多くは、多かれ少なかれ
将来の不安は常に感じていて無駄な商品は買わない。
モノが売れにくいのは当然のことといえば当然なのです。
では、どうするどうする・・・・
答えは簡単です。
「必要としている人に売ることが大事」
テレビが４台ある、４人家族の人に、
もう一台買うように勧めても買いません。
必要ないからです。
当たり前でしょと、思うかもしれませんが、
これが、現代の製造メーカーや小売業の大半です。
だったら始めから必要としている人に対して売ればいいんです。
自動車メーカー、小売り業にしても大手は、20～30年前から
どんどん東南アジアに進出。
当時は、どこも開発途上国でしたが、今は、ようやく戦後の日本並みに。
大手さんたちも、やっとここ10年、まともな消費国という意識です。
大手企業さんたちの利益のもとは、日本ではなく、東南アジアです。
ということは、
現在、東南アジアをマーケットとして、販売を行っている会社は
まだまだ、売れるという事です。というか、今が旬です。
東南アジアマーケットは、人間ならば、青年期。
日本は、更年期でうつ病になりかけ。
なんだか、だらだらと長々と書きましたが
正直、どうすれば売れるなんて今の時代誰もわかりません。
いろいろと可能性を試しながら、その時のベストにチャレンジ。
しかし、今の時代だからこその事もたくさんあるのは事実。
資産運用もひとつの福業です。
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